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光触媒の効果「超親水性」

超親水性酸化チタンに光が当たると、その表面が超親水性になります。
これは、光触媒作用そのものではありませんが、酸化チタン光触媒の実用性から言えば、光酸化力をしのぐ重要な機能です。
窓ガラスや鏡が水蒸気で曇ることがよくあります。これは、ガラスの表面に細かい水滴がたくさん付着して、水滴一つ一つが光を散乱するためです。

ところが酸化チタンをガラス表面にコーティングして光を当てると、水滴は一様に広がり薄い水の膜となります。そのため、光の散乱はなくなり曇らなくなります。水滴が丸くなるか、横に広がるかは、水滴が付く物質の親水性、すなわち水に対する"なじみ易さ"によって決まります。

親水性が非常に大きいと、付着した水滴は横に広がって水膜になります。これを超親水性といいます。

超親水性は曇りを防止するだけではなく、汚れを付きにくくする働きもします。油性の汚れはなかなか取れにくいものですが、超親水性の表面では水が表面と汚れの間に入り込み、汚れを浮き上がらせます。

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